7月19日発売
CUT 対談インタビュー
冲方 丁(ARISEシリーズ構成・脚本)
神山健治(「S.A.C.」シリーズ監督)
掲載日は予定のため予告なく変更することがあります。
池袋の老舗映画館 新文芸坐さんにてトークショー付きオールナイト上映が決定いたしました!
新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol.58
攻殻機動隊 SPECIAL
【日程】8月9日(土)
【時間】22:30開演(22:15開場) 翌6:10終映予定
【トークショー】黄瀬和哉(ARISEシリーズ総監督・キャラクターデザイン)、
石川光久(製作総指揮)、小黒祐一郎 さん(アニメスタイル)
【特別料金】一般2600円、前売・友の会2400円
【上映作品】
■攻殻機動隊 ARISE
border:1/border:2/border:3 (2013~2014/BD)
■攻殻機動隊 / GHOST IN THE SHELL(1995)
■イノセンス(2004)
【前売券】7月19日(土)より新文芸坐・チケットぴあにて販売開始
新文芸坐さん公式サイト
http://www.shin-bungeiza.com/allnight.html
7月4日(金)新宿バルト9にて、松田健一郎さん(バトー役)、新垣樽助さん(トグサ役)、佐藤恵さん(ラインプロデューサー/プロダクションI.G)、MCにアニメライターの小林治さんを迎え、トークイベント「CAST NIGHT」が開催されました。
*写真左から松田さん、新垣さん、佐藤P
改めて役を演じてみての感想
松田:「border:1,2ではバトーと素子は敵対する関係だったが、border:3でとうとうおなじみの感じになってきたので、この関係性を演じられるのがうれしい。自分が見て来たこれまでのシリーズの蓄積から(バトー像を)拾ってきて作り上げた。たいへんでしたけど楽しかったです」
新垣:「border:1には出演したが、2では出演がなく一度観客に戻っていたので、今回トグサに戻るのに不安や緊張がありました。
ラストシーンは素子にとってトグサが一番魅力的に感じる、こいつを仲間にしたいと感じるシーンだと思うので、そこで人間くさい慌てぶりを出すよう意識しました。
(奥さんと電話で話しているシーンでは)親密な感じを出したくて、アフレコの時もう一度やらせて下さい自分から言ったりしてこだわりました」
もし素子が上司だったら?
松田
良い点:「頼りがいがある。素子はスーパーウーマン。あれだけの男たちを従えてすごい」
悪い点:「突出しがち。素子だけ能力がレベルが違うので、自分で命令して自分で突出して、遅いと起こる(笑)」
新垣
良い点:「判断が早い。迷いがない」
悪い点:「コワい。すごいなと思いつつも、自分が失敗したときは報告しづらい。殺されちゃうかも(笑)」
佐藤P:「コワいけど、素子くらいの人がいた方が現場はまとまるのかな。この人に認められたい一心でがんばれるかもしれないし。このふたつがあればアニメーションの現場もうまくまわるでしょうね」
もし素子が恋人だったら?
松田
良い点:「頼りがいがある(先ほどと同じ回答)。守ってくれそう。どこ行くかと迷っていてもバシッと決めてくれそう」
悪い点:「忙しい。二人の時も仕事しているかと思うとちょっとさみしい」
新垣
良い点:「自分にしか見せない面を見せてくれる。仕事ではコワい面しか見せていなくても2人きりの時は甘えてくれたらそのギャップにグッと来ます」
という新垣さんの回答を受けて佐藤Pが「計算してやっている女性もいますから」とつっこむと会場から笑いが起こった。
悪い点:「コワい」
と、松田さん同様、前の質問と同じ回答に会場から笑いが。
「はっきりいって素子は彼女にしたくないですねぇ」と本音が漏れた新垣さんでした。
注目して欲しい2シーン
佐藤
「冒頭、バトーが素子にゴースト侵入キーを使われて顔を自分で殴るシーン。I.Gトップアニメーター西尾鉄也の原画と演出によるカットなのですが、ニヤニヤしながら「記録更新だな」と言いながらバトーの腕があがるのですが、感情を表現しているのではなく、素子に操られているからで、バトーがその腕を「ん?」という表情で見た次の瞬間殴られている。2コマくらいの芝居だが、計算され尽くされた芝居とユーモラスな演出で西尾さんならではの原画。ちなみに西尾さんの性格はバトーに似ている(笑)。
もう一点はクライマックスに近いシーンで、バトーとトグサが車に乗っているシーン。バトーが運転して、トグサが助手席に座っているが、これまでのシリーズではなかなかない状況。border:3ならではのシーンじゃないかと。これはなぜかというと、トグサの生身の直感なくして解決できない事件なので、トグサを頼って大事にしているからだと思います」
最後にみなさんからのメッセージ
「松田お馴染みの9課のメンバーがそろうまであと少し。
僕もみんなが集まっているシーンを見ると胸が熱くなってしまう。border:4でお会いしましょう!」
新垣:「素子に言われて一番うれしかったのは「お前の目はいま何を見ている」という台詞でした。border:4でもその生身の目を使って事件に取り組んでいく姿を見られると思います。シリーズ一貫して共通したテーマもありつつ、一作一作も楽しめる作品。border:4もお楽しみに!」
佐藤P:「現場はものすごい熱意を持って制作を進めている。border:4でついに攻殻機動隊メンバー揃います。ぜひご期待下さい!」
去り際に松田さんが、お手製“眠らない眼”を付けて手を振ってくれたので会場からは一段と大きな拍手が送られました。
6月28日いよいよ上映スタートとなった『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』。
その初日舞台挨拶が新宿・バルト9で行われ、坂本真綾さん(草薙素子役)、鈴木達央さん(ホセ役)、黄瀬和哉さん(監督・キャラクターデザイン)、冲方 丁さん(シリーズ構成・脚本)、
石川光久さん(製作総指揮)が登壇しました。
(写真左から)黄瀬監督 冲方丁さん 坂本真綾さん 鈴木達央さん 石川光久さん
本作の大きな特徴であるラブストーリーについて坂本さんは台本を読んで「素子の恋愛を描くエピソードがあるよというウワサは聞いていました。楽しみな半面ト書きにも『拗ねる素子』とかこれまでの素子からは想像できない姿が書かれていて、びっくりしてとりあえず1回台本を閉じました。映像を見たら素子の細かな動きやホセとの距離感、台詞がなくても水の中のシーンがとても美しかったのであまり台詞で説明しなくてもいいのかなと思いました。あとは当日達央さんの出方をみようと思って臨みました。」とアフレコに臨んだ際の気持ちを紹介し、攻殻機動隊ファンという鈴木さんは「オーディションの段階ではどういう恋人なのかは分かりませんでした。原作の漫画版も含めて様々な攻殻に触れてきましたが、その中で素子の恋人というと物凄い勢いで捨てられるのかなと思っていました(笑)。しかし役が決まって台本を読んでみると思った以上にホセが俺の知らない素子を見ているぞと。『素子を小突く、照れる素子、面白そうに見ているホセ、ゴーストを重ねあわせる』というところまで読んで限界だと思って台本を一回閉じました(笑)。その時に初めて思った以上の重い役だなと思いました。」とキャラクターを掴むのに苦労した様子でした。
実際にアフレコのテストで坂本さんは鈴木さんの演技について「フェロモン120%できたので、やるなと思いました(笑)。9課の皆といるときとは自然と違うモードになれる相手だったんだなと思ったら恥ずかしくなってしまったのですが、私が照れたら観ている人はもっと恥ずかしいと思って、二人きりのアフレコだったので、なりきって楽しみました。」とアフレコの様子を話してくれました。
「ラブストーリーは副産物」と話す黄瀬監督。最初は単純に『生足』を描きたかったのだとか。冲方さんが真意を監督に聞いてみると「これまでのアニメシリーズでやっていないことをやろう。攻殻でラブストーリー。」その監督の『生足』『ラブストーリー』のキーワードから冲方さんが連想したのは人魚姫。歩く度に痛みを感じる人魚姫に義体を当てはめたそうだ。また素子の恋人役をどんなキャラクターにするか?という点についても冲方さんは「これまでのシリーズに描かれている恋愛遍歴を鑑みつつ、合法的に素子に触れられるということで義体技師という設定にしました。」とその理由を明かしました。
そんなホセについて坂本さんは「ホセは色っぽさも必要ですが、ちょっとした青さも欲しい。達観したようなところあって不思議なキャラクターなんですよね。でも達央さんの声が入ったことによって、ホセってこういうキャラクターなんだと、そこで完成して見えたので、やっぱり声優さんって凄いなと感じました。」と会場を笑わせました。
そしてborder:3のもう一人のキーパーソン、トグサについて。「本来はトグサが仲間に入る話なんですけどいつの間にかラブストーリーになってしまいました。」と笑わせる冲方さん。続けてトグサは正しいことしか言っていないのに素子はイライラしまくる。その辺は素子の新たな一面が描けて上手くいったと思っています。」と話しました。またラストシーンでのトグサと素子のシーンは「どうしてもオチが欲しかった」と黄瀬監督がどうしても入れたかったシーンだと明かしました。
そして本作に登場したエマについて「ハードな素子に対しファンシーで可愛い子。元々、士郎正宗さんの原作にいるキャラクターでborder:4のキーになるキャラクターになります。」と紹介しました。
気になるborder:4について製作総指揮の石川さんは「border:4の『GHOST STANDS ALONE』は『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」の2029年に一番近いため、『S.A.C.』を観ていた方にとって違和感ないところから始めようとborder:1として公開するつもりで脚本を作ったのですが、そこを敢えてborder:4に持っていきました。border:1〜3をご覧になった方が『こういう攻殻を観たかった』という流れになっていますし、これまでの攻殻機動隊シリーズを観た人も『こういう攻殻を観たかった』という要素が集約されていますのでお楽しみに。」とPR。
最後にキャストからファンの皆様へメッセージが贈られ舞台挨拶は締めくくられました。
(鈴木達央)
今回ホセとしてborder:3に関わることができました。この先border:4という大きな山場を迎えるのですが、border:3で皆様の知らない素子を存分に観ていただきたいのと同時に、その素子に対して一つのケジメをつけたホセという男の生きざまも観てほしいなと思います。攻殻好きとしては9課が出来上がっていく過程や彼らが少しずつ溶け合っていく様子も個人的に観ていて凄く楽しかったです。そんな中、個人的にホセは地味に冲方さんに似ているなと(会場拍手)。これは何かしらの意図があるのではないかなと思っています(笑)。近未来の作品は生身を使ってできる芝居とは違った面白さがあって、楽しく演じさせていただきました。皆様にそれが少しでも伝わっていれば良いなと思います。よろしければ何度も見返して愛してやってください。ありがとうございました。
(坂本真綾)
border:3の素子は今まで誰も観たことのない姿を見せてくれました。この素子を知って意外と公私混同しちゃうんだなとか、結構隙だらけだなとか、普通の女の子だなと思えたことが実は凄く素敵なことだと思います。どんな素敵な人でも、色々な経験があって、過去があって出会いがあってあのような人間になっていくのだと思うと、とても励みになる気もするし、もっともっと生々しく素子を好きになれたと私は思います。border:1、border:2、border:3を見れば見るほどborder:4の味わいが増すと思います。border:4まで2ヶ月ですが、またお会いできる日までborder:1〜3をじっくり味わって頂ければと思います。ありがとうございました。
大ヒット上映中の『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』のSTAFF NIGHT の開催が決定しました!
日程:7月8日(火)
時間:20:00の回上映終了後
劇場:新宿バルト9
登壇者:黄瀬和哉(監督・キャラクターデザイン・総作画監督)/竹田悠介(美術監督)/石川光久(製作総指揮)(予定)
チケット販売:7月3日(木)24:00~(7月4日(金)0:00~)
料金:通常料金(前売券使用可)
詳細&購入はこちら→
http://wald9.com/information/index.html#info9456
入場者プレゼント:「攻殻機動隊ARISE MANUAL BOOK3」
シナリオ&特製生フィルム付き劇場限定版Blu-ray「攻殻機動隊ARISE3」
先行販売中(数量限定)
【外付け特典】黄瀬和哉(総監督・キャラクターデザイン)描き下ろし特製ミニ色紙(複製)
※登壇者、上映時間は変更となる場合がございます。ご了承くださいませ。
※販売方法、販売状況など詳しくは劇場ページをご参照ください。