数々の映像作品のみならず科学技術にも影響を与え続けるSF作品の金字塔「攻殻機動隊」。
今年原作連載開始25周年を迎え、来年2015年長編アニメーションの公開も決定!様々なプロジェクトが進行する中、ついに日本の研究者が立ちあがり、この「攻殻機動隊」の世界を“リアルに作ろう” という壮大なプロジェクト、その名も「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」がスタートしました。冒頭の挨拶では司会の秋元氏より、「この会場の中で『攻殻』を未だ観た事がない方、本日帰ったらすぐ観ましょう。」という推薦コメントから始まり、「光学迷彩」、「電脳」、「義体」等々、それぞれが自らの研究領域と攻殻機動隊の世界観とを比較、分析し、濃密なトークが繰り広げられました。コメントは下記の通り。
稲見昌彦(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
「『攻殻機動隊』にヒントを得て光学迷彩を開発しました。『攻殻機動隊』の漫画や映画は繰り返し観ています。『攻殻』に恩返しできればという重いからこのイベントに参加しました。あるSF映画監督は、95%のリアルに5%の空想を加えると良い作品が出来ると言いました。我々はその5%をリアルに出来るよう、引き続き頑張っていきます」
藤井直敬(理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム チームリーダー/㈱ハコスコ 代表取締役)
「テクノロジーの進歩の観点のみでなく、攻殻の世界が実現したら平和な社会は保てるのか?世界がどう変わるのかかを考えながらテクノロジーに寄り添っていきたい。『攻殻機動隊』もそうやって読むと面白い」
梶田秀司(産業技術総合研究所 知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループ 主任研究員)
「まだまだ攻殻の世界は現実的ではない、その溝を埋める為に日々のたうち回っています。応援よろしくお願いいたします」
遠藤諭(角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員)
「情報と分析では答えが出ない問題を解決するのは、エンタメの跳躍力だと考えており、今回のREALIZE PROJECTは正にそれだと思っています」
攻殻機動隊 REALIZE PROJECT
https://www.bandaivisual.co.jp/koukaku-special/realize/index.html